アコースティックギタリスト小川倫生オフィシャルサイト

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「ジョージ・ローデン&小川倫生対談」

 アコースティックギターワールドvol.68「ジョージ・ローデン&小川倫生」対談が2015年11月23日に発行されました。
僕の音楽になくてはならないギター、ローデンギター。
そのローデンギターの製作家ジョージ・ローデンさんと対談させてもらいました。是非ご覧ください!!

アコワドvol.68より、対談~George Lowden & 小川倫生
アイルランドのギター製作家ジョージ・ローデン氏とそのローデンギターを20年以上愛用するギタリスト小川倫生。
世界中で多くのギタリストが愛用されるローデン氏とローデンギターを愛用するフィンガースタイルギタリスト小川倫生さんとの対談。
http://www.aco-world.com/int/68lowogawa/68page01.html
「アコワドvol.68」
対談~George Lowden & 小川倫生
伊藤賢一 雑感コラム  アコースティックはお好き?
ラストギター小山のアコースティックギター 一期一会
電子書籍はHPこちらからダウンロードできます→http://www.aco-world.com/acoworld/


ジョージ・ローデンさんに初めて会った日 Lowden Guitar Clinic 2015

 10月27日、僕の愛用するメインギターLowden Guitarsの創始者で代表のギター製作家ジョージ・ローデン氏に初めてお会いしてきました。
僕が長年ローデンギターを使ってるということで、有難くもAcoustic Guitar Worldの記事取材でジョージ・ローデンさんと対談とギタークリニック体験をさせて頂くことになったというわけです。

Acoustic Guitar Worldの重枝さんと駐車場で待ち合わせをして、お茶の水の楽器店ギター・プラネットへ向かいました。
 担当の柄沢さんとご挨拶して、対談はランチタイムを利用して行うことになり、
その時間までお茶の水界隈の楽器店をめぐりました。
ランチタイムにお店に戻ってきたけど時間をオーバーしてクリニックをやっていました。お客さんもすごい熱心ですがそれに応えるローデンさんも丁寧に答えていらっしゃいました。

15分押しでランチタイム。

対談はギタープラネットの近くのレストランで行われることになりました。
Acoustic Guitar Worldの重枝さんと通訳の柄沢さんと僕、そしてローデンさん。
対談は、まずお料理を注文してからということになったのですが、ローデンさんは魚介類が苦手ということでメニューの写真をよく見て魚が入っていないかを柄沢さんに確かめて、
「オー、シュリンプもダメだよ~」って言ってたのがとてもおかしかったです。
ギター製作のかなり突っ込んだ貴重なお話まで伺うことができましたが、
お好きな日本の食べ物は?
とか、工房でよく書けてるCDは?
とか、あまりギター雑誌では訊かれないであろう質問をあえてしてみました。
ランチをしながらなのでとても和んだ雰囲気の中で、ローデンさんの人となりまで感じられるような質問をしたのはよかったな。

ローデンさんはとても気さくで優しい方で、初めてお会いしたのに何度もあってるような気持ちになりました。
1時間設けてもらった対談時間もあっという間でした。
ランチライムも15分押してしまったのでお店から柄沢さんに電話がかかってきました。
最後に「ローデンさんにとってギターの魅力は?」という質問で対談は終わりました。

この対談の記事は11月頃にAcoustic Guitar WorldのHPで掲載されますので楽しみにお待ちください。

さて、16時からは僕のギターをローデンさんにチェックしてもらえることに。
柄沢さんに通訳をしてもらいクリニック開始!
この日は2台のローデンギターを持参して、まず1台目O-23cから。
 それほど問題点はなかったけど、1弦側のサドルの高さの角度が足りないのとネックの角度が少し理想ではなかったとのこと。
日本は湿気と乾燥の幅が広いのでなかなか難しいようです。

下の動画はトラスロッドを調整した貰てるところの映像です~。
 古いのでちょっとロッドが固くなってるみたいです(笑)
 でも「ちゃんと機能してるよ!」と仰っていました。

 満面の笑みなオガワ。

弦高も問題ないみたいです。

調整をしてもらってる間にローデンギターに合うピックアップをお聞きして、
L.R.バッグスのアンセムを薦めてもらい、アンセムが搭載されてるローデンギターを試奏してます。
 アンセムの搭載されてるローデンを弾くのが初めてなので興味津々です。

仰られてたように、ローデンのサウンドがナチュラルに出ていました。
もっと静かな場所で自分のアンプでゆっくり鳴らしてみたいですね。
手持無沙汰&嬉しくて自撮り(笑)

そしてもう一本のO-12も診察。
こちらはメインとして使ってるのでかなり使い込んで傷がついています。
ネックの反りが若干あるのと、サドルのプレーン弦側の接触面の面積が足りなかったようです。

ローデンさん直々にサドルを削って頂いています。

紙やすりでサクサクといっています。
これは長年の勘ですね。
全く迷いがない作業です。
これには感動。
そしてこっちのギターも調整完了。
フレットが減り気味なので、打ち直しですね。

 調整したローデンギターを試奏。

さすがに音がしっかりと鳴っている感じ。
無駄なくギター全体に振動が伝わってきました。
サドルとロッド調整で随分違いますね。
今回はこのクリニックに参加したみなさんに調整した証明書を発行していました。

僕のローデンギターにもしっかりと。
調整証明を書いてくださいました。
もう少しこうした方がいいというメンテナンスの仕方とそのギターの特徴が書きこまれていました。

O-23cはVery beautiful sound
O-12はBeautiful older guitar

O-23cの方は初めて手にしたローデンギターで1995年10月に買いました。
奇しくも来月でぴったり20年なんですね。

そんな節目の年にジョージ・ローデンさんにお会いでき、このギターも20年ぶりに作られた本人にみてもらえたのはとても嬉しく感動的でした。
 そんな感動に浸ってたら、重枝さんから
「小川さん、ローデンさんの目の前で1曲弾いてみたらどうでしょう」
ときました。

これは最高に光栄なことです。
いやー、でも緊張しますね。
なんて言いながら何となくにこやかなローデンさんの前で、弾き始めてしまいました。
新曲「北極星の航路」を心を込めて弾きました。
弾き終わるとローデンさんとても感動してもらえたようで、笑顔で握手をしてくれました。

家に帰って少し経ったらなんだかその時よりも緊張してきてしまいました。
ああ、なんということをさせてもらったんだろう、僕は!
という気持ちがこみ上げてきました。

下の動画がローデンさんの前で弾いてる映像です。
そして僕のCDと共に「あなたのギターに出会ったから僕の音楽は形になりました。」と20年間の感謝の気持ちを伝えられました。


写真・映像提供:Acoustic Guitar World

ローデンギタークリニックのダイジェスト映像
映像制作:ギタープラネット

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