アコースティックギタリスト小川倫生オフィシャルサイト

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LAST TRAP

LAST TRAP Topics

 宇都宮市満美穴町にある音楽スタジオ「studio baco」さんでLAST TRAPのCDが取り扱いになりました(2016年7月3日~)。bacoさんは貸しスタジオですが、ライブスペースではライブが楽しめ、ギャラリースペースではクラフト作家のセレクトショップになっていますのでお気軽にお立ち寄りください。

studio baco 
栃木県宇都宮市満美穴町413-1
TEL:028-666-8715
 



ギタリストインタビュー〜LAST TRAP

3月27日発行のAcoustic Guitar World vol.72のギタリストインタビューは「LAST TRAP」です。アルバムの制作秘話やギター音楽についての2人の独特な捉え方など、なかなか読み応えのある楽しいインタビューになっております。ぜひご一読ください。下記リンクからどうぞ!


アコワドvol.72より
ギタリストインタビュー〜LAST TRAP

小川倫生と伊藤賢一のギターデュオ、「LAST TRAP」。二人の出会いからアルバム「LAST TRAP」製作の経緯、二人の音楽に対する考え方などお話しいただきました→http://www.aco-world.com/int/72last/72page01.html



水戸のPUNTOさんでLAST TRAPのCD取り扱い開始しました。

宜しくお願いいたします。2015.12

PUNTO 〒310-0905 茨城県水戸市石川1-3785-1
(K5 ART DESIGN OFFICE内1階)
TEL:029-255-6026
URL: http://punto-spazio.com/


アコースティック・ギター・マガジンに「LAST TRAP」のインタビュー掲載。

10/27発売のアコースティック・ギター・マガジンVol.66に、「LAST TRAP」のインタビュー記事、「サジタリウス」の譜面が掲載されます!
付録CDにはアルバムから「サジタリウス」が、そしてなんと、エクストラトラックでは未発表音源が収録される予定です。アコギ・マガジンだけのスペシャル音源です!

2人が煙に巻いていたLAST TRAPの誕生の秘密がいよいよ公開される!!
必見です。

詳細はこちら



『LAST TRAP/小川倫生&伊藤賢一』

(2015年7月10日発売)
レーベル:Denpo-G Studio ¥2,500(Tax in)

小川倫生と伊藤賢一の繰り広げるインタープレイが、現代から十四世紀を遡る
同世代の二人のアコースティック・ギタリストが、初めて放つデュオ・アルバム。
息遣い、鼓動、タイミングを計る足音・・・スタジオ一発録りの緊張感の中、二人から発せられる音がダイレクトに伝わる。
収録曲
1. Sagitarius
2. 旅の座標
3. Reynardine
4. Nine Apple Seeds
5. Updown Highway -中国自動車道に捧ぐ-
6. Last Trap Blues
7. The Water is Wide
8. Night Jasmine
9. Quantje suis mis/Tourdion
10. Jock O'Hazeldean 


 小川倫生と伊藤賢一のデュオ・アルバム「LAST TRAP」 がいよいよ2015年7月10日リリースされました!
それぞれのソロ作のイメージを覆すような、インタープレイを全面に押し出した内容になりました。
ぜひ多くの方にお聴きいただきたいです。

LAST TRAPのオフィシャル・フェイスブック・ページを開設。
是非「いいね!」をお願いします。
https://www.facebook.com/LastTrapJP

 


LAST TRAP Notes

■回顧録・その1


2014/9/24、最終ライブ地別府から愛知一宮までの901Kmを約12時間で走り抜いた二人は、軽い夕食後すぐに録音準備を始める。

時刻は既に22:00を18分回っていた。。

伊「小川さん目がしょぼしょぼしてるし、僕はもう寝てんじゃないですかねこれ。」
小「
なんか俺モグラっぽい。疲れすぎててそれで却って邪念が無い状態になったな。」


 ■回顧録・その2

当初やや疲れた表情であった二人も、ギターを抱えてウォーミングアップを始めるとギタリストの血が騒ぐのか徐々にフェーダーが上がってくるのであった。

小 「エンジンの回転数があがってきたところですな。」


■回顧録・その3


2014年9月のツアー中に書き下ろしたばかりの曲も収録しているが、手帳に書いたその曲のメモを見ながら最終確認。

本当に"産地直送"出来立てのホヤホヤである。


■回顧録・その4(天然色)

雑念のない真空状態の時間が流れる録音現場。息をするも忘れたかのようなソロフレーズから「ハッ」と我に返る。 

 


別府から一宮まで901kmを車で走破した直後の録音。

二人とも疲労の極致でした!
しかしノイマンのマイクを見るとにわかに心がざわつき、ギターを抱えると自然とやれてしまう。
ミュージシャンの性を感じたセッションでした。

それにしても一週間寝食を共にして常に一緒にいたのに、最後まで笑いの絶えない二人でしたね。
小川さんに感謝です。(伊藤賢一)

このツアーに出る前にはアルバムを作ろうなんて話は一度もしてなくて、
ツアー中のある出来事でレコーディングすることになったのだけど、
全く準備してこなかったのでホテルやライブ会場や宿泊した古民家で俄かに準備したのです。
人間切羽詰まるとやれるもんだなと実感しました。(小川倫生)

■回顧録・その5

 
今回アルバム制作にあたり、演奏者とディスカッションして概ね音の方向性を以下のようにすることとしました。
・二人の演奏がダイレクトに伝わること
・現場の空気を感じられること
  →多少の演奏ノイズは気にしない
・ダイナミクスを確保すること
  →トータルとして音量レベルが下がっても構わない
・波形の切貼り(オーバーダビング等)をしないこと

 実は、これは関係者全員やってみたかった方向であると共に、演奏者にとっては、ほぼそのままの演奏がCDになるため、厳しいチャレンジではあります。

少し感覚的な言い方をすれば、昔の一発録りのレコードのような形を考えた、と捉えていただければと思います。
技術的には、コンプやリミッターをかけないことや、リバーブをかけず部屋のアンビのみで空気感を出すことで、その方向性に沿うよう編集をしています。エフェクターを使うか使わないかが目的ではなく、前述した方向性を見据えて最終化することが本質であることは言うまでもありません。
※途中で演奏をフィードバックする二人・・の図


 今までの自分のソロアルバムは独白のような一人ボケツッコみで、どこまで自分を見つめつつ思ったことを語るか、というスタンスのアプローチだったけど、今回のアルバムはギターで会話がしたかったのです。いくら一人ボケツッコみでもいくら客観的に変態的に自分を突き放しても本当の会話はできません。このレコーディングではすべての楽曲にインプロヴァイズするパートがあります。僕が話し手の時は伊藤氏が聴き手で、またその反対も。全く予想もつかない返答が返ってくるし、またこう答えるんじゃないかというように先回りをしたりテレパシーのようなものが働いたりと、自分の出せる受け答え以上のものが語れたりしたりしました。その現場の空気がダイレクトに吹き込まれたように思います。そういったわけでこのLAST TRAPは僕らの発見したインタープレイの装置だなと思います。(小川倫生)

物理的な「空間特有のアンビエント」と共に、私達の切羽詰まって少し張り詰めた空気や、やりきった空気や、もちろん丁々発止の応酬で楽しい空気。それら「ゴースト的アンビエント」も収められたと思っています。
2014年9月のセッションでは6曲録音しました。(伊藤賢一)

■回顧録・その6

深夜1:30頃までレコーディングを行い、それから風呂へ入り寝たのは2:00過ぎ。901Km走破後の録音・・・まるでマラソン走った後に100mを全力で走るに似たキツい状況だったが、やりきるという意志のもと、至って雑念のない集中した時間であった。
翌朝、モニターを聴き入り「これ、いいわ!」とほくそ笑む二人の目はまだ腫れていた。
1回目6曲レコーディング終了。

 


 2014年9月のツアー(17日~25日)21日から急速にレコーディングせねばモードに入り24日に Denpo-G Studio入り。
だから構想は3日半。移動運転中ずっと同じ車内にいるわけだから、かなりディスカッションが出来た。
外の景色を見つつ、カーステを聴きつつ、運転しつつの会議は脳に適度に良い刺激があって、
企画構想にとってとてもいい環境だということが分った。(小川倫生)

■回顧録・その7
年が変わり2015年2月、ライブ翌日に新たに4曲を録音することになった。これで昨年の6曲と合わせて全10曲のアルバムを制作する構想である。

 新たな曲の打合せをしつつ、音を合わせるにつれ真剣勝負の様相を呈し、気迫のインタープレイへと。


 ■回顧録・その8
基本的な流れを確認しつつ、お互いの音に触発される即興部分も積極的に取り込んでいく、というテイクが録音されていく。



 デュオの面白さは相手の出方を見て、それに応えるというところにあると思います。LAST TRAPのコンセプトの1つに「インタープレイ」があります。今までのお互いのソロアルバムはどちらかというとGuitar pieceとしてかっちりと作っていて、それほどインプロヴィゼイションの余地を残さない、というか作らなかったけど、LAST TRAPではすべての楽曲にインプロヴァイズするパートを設けました。これは、そのようにやろうと最初に決めたのではなくて、ツアーで一緒に演奏するようになって自然発生的に出来上がったものでした。ギターで会話をしながら音楽を作っていくのがとても楽しくなってきたんですね。(小川倫生)

*インタープレイとは「プレイヤーたちが 共演し、互いに触発し合いながら、インプロビゼーション (アドリブ)・ソロを生み出すこと」
 ■回顧録・その9
アルバムの中で一際軽快な5曲目、
「Updown Highway -中国自動車道に捧ぐ- 」
九州へのツアーも車で行ってしまうほどドライブ好きの二人。ツアー途中で走行した中国自動車道の情景やスリリングさが伝わってくる。いい曲だ。

■回顧録・その10
アルバム1曲目「Sagittarius」は、元々伊藤賢一のソロアルバム「Slow」に収録されていた曲。小川倫生の独特なバッキングに載せて「グッとくる」仕上がりになった。

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